Second Life での名前を知る

新作ゲームのリリース時によくあるアカウントの名前取り合戦において、アプリのインストールよりアカウント取得が優先であるのは間違いありませんが、場合によってはアプリの中にアカウント作成の機能があるものもあります。 Second Life でも一応はクライアント上でのログインページにアカウント作成のリンクがあります。 そのあたりは Second Life は新作でも何でも無いので目ぼしい個性的なアカウント名は取り尽くされている現状ですから適当に作成すればよいので先の記事でも "アカウント作成よりインストールが先" と述べましたが、SecondLife での名前の扱いが少しややこしいことと、時として名前取り合戦が勃発することもあるので別枠での記事にしてみました。

アバターに対する名前は4種類

公式の Knowledgebase などでの解説では
・ユーザー名 (User Name)
・表示名 (Display Name)
この2つだけですがスクリプト (LSL) で名前を扱う場合や、時折に表記が異なるアバター名に遭遇する種類も含めて
・アカウント名
・ユーザー名
・表示名
・レガシー名
この4つに分けて解説します。

4つの理由は Second Life のアカウント名の仕組みによるところです。

Second Life でのアカウント名は、かつて(過去に) FirstName LastName (名前 苗字) という2つの文字列で構成される仕組みになっていて、 LastName (苗字) の部分はシステム側で提供される幾つかの種類の中から選択式となっていました。 また提供される LastName の種類は年月の経過とともに変わっていくので LastName だけで何時の頃のアカウントか識別することも出来なくはありません。 そんなある程度の期間毎で決まった苗字という仕組みの時代が終わり、その後にアカウント名は1つの文字列だけと改変され現在に至ります。 この1つの文字列のみとなったアカウント名はシステム的には旧来の FirstName に割り当てられ、 LastName の部分には一律で "Resident" が割り当てられます。 このような経緯があるので現在でのアカウント名の記述は次のように複数あります。
①. (FirstName LastName) 空白区切り
②. (FirstName.LastName) "." ドット[ピリオド]区切り
③. (アカウント名) 1つの文字列となった以降のもの
④. (アカウント名 Resident) 1つの文字列となった以降のものにLastNameを付加したもの[空白]
⑤. (アカウント名.Resident) 1つの文字列となった以降のものにLastNameを付加したもの["." ピリオド]

現在での通常のユーザー名とは ②または③を意味します
  なお、特注での個別のアカウント名割当サービスは今も可能だと思われるので、必ずしも新規アカウントだから 1つの文字列のアカウント名 ("Resident"苗字) であるとは限りません。
(特注の名前には IBM, Intel,,,, Meltingdots などがあります)


ちょっと複雑ですが、
・アカウント名 = 取得した時期ごとで異なる形式でも許容する (先の①~⑤全て)
・ユーザー名 = 現在のアカウント形式(1つの文字列)で記した形式 (空白含まず)
・表示名 = 特定の文字を除いた自由な形式 (ユーザー間での重複あり)
・レガシー名 = 旧来の FirstName LastName の表記 (空白区切り)

→ ユーザー名での FirstName LastName の区切り文字は "." (ピリオド)に統一せよとの規定はないけれど、LSL (スクリプト) での出力が "." (ピリオド) に統一されている。


■Second Life ビュワーなどでは歴代の "アカウント名" でログインするので
空白区切りやピリオド区切りの何れでも受け付けるようになっていますが、ローカルでのユーザープロファイルの記録はレガシー名の小文字表記で作成されます。

■スクリプト (LSL) で扱う場合では
特に表示名の機能が実装される前に制作されたものだと、ユーザー名 = レガシー名 としての扱いになります。

■スクリプト (LSL) で扱う場合のシステム規定関数からの出力にて
ユーザー名 → 全て小文字で出力され FirstName と LastName の区切り文字は "." ピリオド となる。
レガシー名 → 大文字小文字混在 (データベースに記録されている値そのまま) で出力され  FirstName と LastName の区切り文字は " " 空白 となる。

■スクリプト (LSL) で扱う場合のシステム規定関数への入力にて
ユーザー名 → 全ての形式を受け入れる (先の①~⑤全て。 ちなみに入力として "First   .   Last" など区切り文字が複数個あったりゴミ文字を混入させても受け付けられます)
レガシー名 → 特にレガシー名しか受け付けない関数は無い(はずです)。過去にユーザー側で作成された組み込み関数やLSLを利用したアプリなどは作者さん次第。


新作の苗字で名前取り合戦

アカウント名が1つの文字列となった現在でも 『名前の変更』 機能にて 旧来の FirstName LastName の形式にすることが出来るのですが、これまた時期によっては選べる種類が限られていてイベントや季節ごとなどで 新作NANE が登場すると名前取り合戦となったりします。 

珍しい単語や面白い単語の苗字や、左の画像のようにアニメキャラの名前と同じものが運が良ければ作れたりとかします。 (たぶん運営は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を知らないのでしょう・・・)

年に数回 LastName の入れ替えは行われるので個性的なアカウント名が欲しいとか、パートナーと同じ苗字にしたいとかで、新作LastNameの発表をウォッチするのもいいかも。

2025/10/17

Posted by まゆみ.H
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