RLV Relayの考察

■RLV Relayの考察。
FreebiesでRelayが配布されているため、使ってみたくなる人は多いと思います。
しかしRLV Relayがどのような働きをするものなのか説明されていることは少ないと感じます。
もっともRelayを装着する側に仕組みを知られてしまっては面白くないという思惑もあるのかも知れませんが、製作しているクリエータの人でもRLVとRLV Relayの区分けがイマイチな感じもあるのでRelayについて書いてみます。

●Relayはコマンドを中継するだけ
基本的に別のObjectなどからのRLVコマンド要求を装着者のRLVクライアントに向けて中継するものがRelayです。
このためRLV Relayを装着しただけでは何も起こりません。別途Realyに向けて操作を行うObjectが存在して機能するものです。
    そもそもRLVの動作基本は、自身に装着したオブジェクト①からのみ、llOwnerSayの関数を介してRLVクライアントに動作を通知することにより、各種の制限や強制的な操作をスクリプトからビュワーに対して行える仕組みです。このため家具などの外部のオブジェクト②からは直接的にRLVクライアントを操作することは出来ません。そこでRLVコマンドを中継するためにアバターに装着する物がRLV-Relayなのです。RLV-Relayの動作原理としては、特定のチャットチャンネルから発信された内容をRLVクライアントにllOwnerSayで伝えることです。


●操作の許可はSUB側が行う
その操作の可否を決めるのは装着者の選択により行われます。
オーナー登録機能などが無ければ装着者側で自衛するしかありませんから、
必然な仕組みですがRelayにおいては選択権は装着者であるSUB側にあるということになりますね。
もっとも自動で全て許可する動作モードに設定した場合は選択権が無いとも言えますが、そのモードを選ぶことが出来るのは装着者ですから、やはりSUB側に選択権があると言えるでしょう。

●基本的にRelayは「座る系の家具向け」である。
古いRelayのソースを見ると垣間見ることが出来ますが、再Loginでの家具などへの強制SITの継続の部分でコントローラー(Relayに各種コマンドを発行しているObject)のUUIDをSIT対象のObjectとして扱われています。
このため他の家具に座らせることは出来ても再ログインで継続することが出来ない製品もあると思います。
なお、これはRelay側の問題なので Relay製作元にて改善されているものもありますが、いろいろな作者がそれぞれ独自に改良したものを発表しているので細かな動作の違いについては自分の作品(家具類)以外では動作が保証出来ないというのが現状では無いでしょうか。
→なるだけ新しいRealyを使うとで問題も少なく出来ると思います。
◎特にRLV Relayでは再ログイン時に"PING"のメッセージ出力して再ログインしたことを通知し
 それを受け取った側で応答メッセージを出力しなければなりません。
 このためRLV対応の家具であると説明があってもRLV Relayに正しく対応しているかは購入時に確認する必要がありそうです。
このRLV対応というのとRLV Relay対応で大きく違いがあるのでよく理解する必要があります。

●汎用のRelayと専用Relayとの区別は?
基本的にコマンドを中継するだけですから、独自な機能を追加したものなどが専用Relayと考えられなくもないですが、それでも互換性があれば汎用Realyとして使用できるので、専用Relayとは汎用Relayで使われているコマンド用通信チャンネルが全く異なるものを専用Relayとして区別できると思います。
→自分の作品(家具類)以外では動作しないように、あえて通信チャンネルを変えてある製品もありますが、それでも名称はRelayですので混乱しないように利用しなければなりません。

●拡張されたRealyにはどのようなものがあるか
主にCollarに追加のScript(plugin)として利用する前提で作られたRelayが独自な拡張のあるものが多いです。
先の項で「Relayの動作は装着者が決める」と書きましたが、これらのCollar向けに作られたRelayは、Collar側の既存機能であるオーナー登録機能を利用してRelayの動作モードを装着者以外が変更したり、コマンド要求がRealy側に発生してもCollarに登録されたオーナーであるか否か問合せを行うなどが拡張されています。

●RelayをLockすると他は介入出来なくなる
アイテム個別の操作の禁止というRLVコマンドは無いので、Relayに対してdetach=nの操作を行うとRelayでは操作についても禁止という扱いになり、動作モードの変更などが行えなくなります。
また、このLock状態ではLockをしたObjectからのコマンドしか基本的に受け付けなくなります。


●で、結局RLV Relayって いいのか?
RLV Relayは用途の違いで不特定多数向けだと思います。
もしくはRelayのソースが公開されているからグループ専用のRelayを作成して楽しんでいる人たちも居ますが、範囲は狭くなりますが多数向けであることには変わり無いでしょう。
また、基本的な操作の対象(コントロールをする側)がAvator-Keyでなく単にObjectのKEYでも動作することからアミューズメントパークのような自動の施設でも利用することが出来るでしょう。
(多くの場合、それらはキャプチャー(捕獲)やトラップ(罠)として利用されています)

私的には不特定多数は好まないのでRLV Relayは使用していません。 :P

2008/11/25

Posted by まゆみ.H
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