前回の続きでゲームじゃなければなんなのさ?と言うと新しいメディア、ソーシャルメディアとかWEB2.0とか呼ばれていたりしますね。何かを伝えるという点ではチャットのような双方向メディアの一面も持っているのでそう言われるのかも知れません。
けれどもマスメディアではないでしょう。同時に~100人以下しか参加出来ないシステムを大規模なメディアとは呼べませんよね。MMOであるとも呼べないぐらいの少数で同時参加可能な人数が極めて少ない。3D描画による見た目の違いはあるもののネットワークメディアの枠から出る物ではなく物理的な新しい媒体でもないので以前の物と何かが違うことを刷り込む為に新しい言葉を作って区別しているに過ぎないのではないかな。
まぁメディアという言葉を物理的な括りで扱うと身も蓋もなくなってしまうので、ネットワークメディアという中で細分化して捉えるとWEBやBlog、SNS、Forumや掲示板の類、動画配信、電子メール、インスタントメッセージ、スカイプなどのボイス、リアルタイムチャットなど多様に存在します。そんな中の1つの形態としてSecondLifeを位置付けたいのでしょうか。しかしWEBやBlogのように広範囲に伝えられない、更にはコンテンツ・アグリエーターも居ないので情報が重複、拡散し点在している状況がSecondLife。これではメディアとして情報発信にも使えないし、公開された情報を探し当てる術もないので、とても既存のメディアを凌駕するような存在にはなりようがない。それぞれ特化した他のメディアに対する優位性を持っていないので新しいメディアだとしても情報を伝達するという基本的な部分が他よりも劣っているのではないでしょうか。
かつて主流だったバケツリレー式のニュース・サーバーが現在では全く一般では使われなくなった。それはそれに取って代わる存在が確立されると過去のメディアは利用しなくなるという新しい仕組みが常に生まれては消えていくのがネットワークの世界だから。しかしSecondLifeは既存のネットワークメディアを置き換えるような存在には至っていなかった。そして情報伝達手段として既存のメディアよりも優位な点を持ち合わせていないこと。 利用者作成の3Dコンテンツというのは確かに新しい分野だと思いますが、情報伝達の為のメディアであると考えると既存のメディアと等しいか、それを越えるような何かが必要なのではないかと思います。少なくとも一般に認知されるような影響力のある存在でなければメディアではないでしょう。WEBで発表した、Blogで意見を述べた、SNSで話題になっている、貴重な映像が配信されている・・・など、ネットワークメディアを利用して伝達する手段は現在では浸透していますが、「SecondLifeで○○をやっている」とSecondLife内で公開しても世間に伝わると思いますか?SecondLifeは既存のメディアと同列で扱えるような存在ではないでしょう。逆に「SecondLifeで○○をやっているから見に来てください」と、既存のWEBやBlogなどのメディアを利用する必要があるのが実情です。
ようするに(SecondLifeは一般的な)メディアではないと考えるべきだと思います。
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