Second LifeのWEBページにSL住民が記述できる「Place Pages」というものが年初頃βテストを実施し春先に正式に実装公開されましたが有効に活用できていないのではないかと懸念しています。簡単にPlace Pagesとは何ぞや?というと所有している(グループ所有含む)土地やSIMに対するWEBページ上での紹介文を掲載できるところなのです。あなたが所有している土地があるならば自動的に「My Place」のページに所有地に対応したWEBページが自動生成されている事が確認できるでしょう。
例として紹介されているページで見てみると。このような内容になります
Bella Moda
Virtual Railway Consortium Headquarters
統一的なレイアウトなので面白味に欠ける所もありますが、利点としてはURLが無意味な数字の羅列となる土地のUUIDではなく、可読性のある文字列となっているところではないでしょうか。そう意図していると思う理由は、トップページからの検索にGoogleのカスタムサーチを使用している所にあります。ためしにPlace Pagesの入り口で検索してみてください。 悪く言えば見事に他力本願な検索システムの実装ですが、自前で検索機能を用意して便利と思われるタグ付けなどでのカテゴライズを行ってもキーワードSPAMや無関係なタグを付けるなど悪習慣の温床となるのは明らかですから表示データを公開して検索BOTを引き入れ、最新の検索アルゴリズムに丸投げしてしまうというは賢い選択だと思いますね。とにかく適当な字句であってもGoogleさんが頑張って探してくれるという仕組みになっています。
■妙に検索結果が少ない
SIMの数だけでも未だに23000個を越えるSecondLifeなのにPlace Pagesで何かを検索してもヒットする件数が妙に少ないと感じます。その原因としては、そもそもPlace Pagesで表示対象となるためには、「区画の設定で検索対象にする必要がある(要30L$/毎週)」というのが条件となっているためだと考えます。現在Place Pagesで表示されるものは検索対象に設定された土地に対して自動的に生成されたWEBページというのが殆どのように見受けます。(殆ど全てがデフォルトで用意された扉画像と本文画像となっている状態です)
■ASCII文字しか対応していない
非常に残念な事にPlace PagesのUIは各国語言語に対応しているのに肝心のコンテンツの表示部分で文字化けが見られます。検索自体はGoogleさんなので日本語だろうがスペイン語だろうが的確に判断して探してくれるので内部的にUNICODEじゃない部分が残っているというのは勿体ない事ですね。Lindenさん、なんとか改修してくださいw
■それでもSEO的には目論み通り?
区画やSIM名を元に自動生成されたPlace PagesがASCII文字しか使えない事が幸いして全く同じ字句で検索すると、普通のWEB検索であっても(Second Life内カスタムサーチでなくても)見事に検索ヒットするという状態です。仕組み的にはPlace Pagesの個別編集でタイトルや見出し文字などを変更できるようになっているので必ずしもインワールドの区画名=Place PagesのURLの一部でない設定にも出来そうに見えますね。
■このまま放置するとサイトのランクが下がったりSPAM認定になりかねない
先述のとおりPlace Pagesの現状は自動生成されたまま放置が殆どであり区画(およびSIM)が検索対象になっていることから表示対象になっているだけです。このため機械的な目で見ると、同じ画像に異なる検索字句を付けて大量に配信している悪意のあるサイト?と見えるのではないでしょうか。少なくとも同じ画像構成のページが沢山あるサイトというのは評価が下がると見て間違いないはずです。皆さんの中で検索対象に設定している区画やSIMをお持ちであれば、是非とも個性のあるPlace Pagesへと内容を更新してください。なおPlace Pagesの設定については公式のKB参照です。
■進化なのか迷走なのか多様なインターフェイス
ユーザープロファイルの表示にMy Second Lifeでのプロファイル内容を使うようになってから随分と経ちますが、それ以前ではworld.secondlife.comでのResident情報が標準的に使われていました。
ユーザープロファイル的な内容を持つページでWEB上で表示可能なのは
・Resident情報でのプロファイル
・My Second Life でのプロファイル
・Community Forumでのプロファイル
・Second Life Wikiでの個人ページ
WEB上で4つもあります。
同様にPlace Pagesと同じような内容を持つWEBページは
・区画情報のWEBページ(参考:MH+ Labs)
・区画情報のWEBページ(参考:ももいろTAVERN)
という区画IDに対応したものがあります。
これを見てPlace Pagesなんてイラネーじゃん。と思う人も少なくないでしょう、だって検索設定ONにしなくても無料でWEB上で表示できちゃうんですからね~。だけど、これらのworld.secondlife.comで引き出せるコンテンツは全て「content="noindex, nofollow"」に設定されています。つまり検索BOTがルール無視しない限りはコンテンツが検索サイトにIndexされることはありません。検索に対してSecondLifeのコンテンツは一切結果に出てこないのです、それがどんなに素晴らしいコンテンツであっても・・・。なぜIndexされないように設定しているかの理由の1つは例に挙げたページで分かると思います。「MH+ Labs」は区分=モデレート。「ももいろTAVERN」は区分=アダルト なのです。よゐ子の検索結果としてはこれらは含まれるべきではないので自主規制というところではないでしょうか。さらにURLが区域のUUIDという呪文のような文字列なので、とてもSEO向きではありません。よって自発的に検索BOTに拾わせる別のデータとしてPlace Pagesが必要という判断に至ったのではと考えています。
またPlace Pagesと同じものもあるけれどLindenセレクションとも言うべきDestination Guideも健在ですね。こちらは最初から検索狙いで個々の情報ページのURLがタイトルとなるように仕向けられていました。Destinationに掲載されている施設のオーナーさんはPlace Pagesの内容もちゃんと記述してくださいね。こちらは個人ページなのでLindenさんが更新してくれませんよ~
■まぁ文末ですが・・・
儲からないと即打ち切りとなるサービスがあたりまえなご時世なのにLindenさんは色々と試行錯誤してくれているとは思いませんか?私に出来る事はアジアの東の端で頑張って~とBlogに書くぐらいしかできませんがw それと、検索設定にしたあなたの土地はGoogle先生によってIndexされているぞーってことをなんとなく話しておいたほうがいいかと思った次第です。
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