MH+ Parcel Security

いわゆる土地のセキュリティ装置であり土地のBAN設定を変更しないタイプの物で、BAN動作はアバターのEjectまたはGo To Homeにて排除するものです。物理のPushやダメージ設定によるKILL動作は搭載していません。今更ながら、わざわざ作ってみたきっかけは、この手のアイテムは沢山ありますがさしずめ無料で使えるものなかから「TBF製のSecurity Cube」を使っていたのですがスクリプトを見てみると気に入らない所があって、

・BAN対象判定後に、BAN対象となるエリア定義の外に移動してもBANを食らってしまう
・BAN動作をしている間に他のBAN対象が侵入しても動作ディレイで対応しなくなる

この2点が気になっていたのでした。

使用していたSecondLifeでのセキュリティ装置はこのTBF製が初めてではなく、これより前は定番であった「Psyke's Defense Systems」 = PDS というものを使っていました。黒い球体に黄色くPDSと言う文字が書かれているのを古いSecondLifeユーザーさんなら記憶にあるかと思います。
このPDSであればセキュリティという名の攻撃ツールに近い内容だったので動作の間延びもなく完璧だったことから些細な所が気になってしまうのかも知れませんね。(PDSは、もはやWEBサイトを閉じてしまったのでWEB連動する事もあり事実上動作しない事からSL内で見かける事はなくなりました)

それともう一つのきっかけが「女性アバター向けの施設に男性アバターが来て困る」というような話しを耳にした事です。だったら、男性アバターをBANにすればいいじゃん、と。

そこで単に立ち入り禁止空間の侵入者を排除する機能だけでなく、排除条件をアバターの性別とすることを実装するにあたり、もっと他の排除条件もあっていいんじゃないだろうか?との考えから色々な条件にて排除対象とする事が可能になるセキュリティ装置としてみました。

BAN動作に関してはアクション部分相当を別スクリプト化および動作を複数レーンとし、秒間あたりで(最大)3アバターをBAN処理することが出来ます。

MH+ Parcel Security 製品説明

■機能概要

基本機能

・リスト記述で指定アバターをオペレーターと認識(チェック・スルー)※グループUUIDでの認識も可
・リスト記述で指定アバターをゲストと認識(チェック・スルー)※グループUUIDでの認識も可
・リスト記述で指定アバターをBAN対象と認識(居るだけで即BAN)

チェック機能

~以下の項目に該当する場合、BANアクション(HOMEへテレポート、区画からEject)
 (またはBAN処理をせず警告のみ発信。またはログに記録するのみ と設定によりアクション変更可能)
・同一グループ確認(オブジェクトのグループとの比較)
・指定グループ確認(指定のグループUUIDとの比較)
・アバター年齢の確認(指定した日数以下の場合)
・アバター性別の確認(男のみ排除、女のみ排除、男のみ許可、女のみ許可 ※中性も考慮して4種)
・アバター身長の確認(下限)
・アバター身長の確認(上限)
・支払い情報有無の確認
・アカウントレベルがBasicの確認
・スクリプトのメモリー総量の確認
・スクリプトの総数の確認
・アバター表示複雑さの確認
・必須装着物の確認
・NGな装着物の確認

その他機能

・チェック対象の指定(当該区画のみ、全ての所有区画、SIM全域 の3タイプ)
・チェック範囲の指定(高度を含むボックス式)
・最大訪問者数指定での入場制限
・訪問者ログ(アバター毎でユニーク。日時補正付き)
・BAN処理ログ(アバター毎でユニーク/BAN毎に記録の 何れか。日時補正付き)
・簡易SIMモニター機能(残りプリム数,SIMバージョン,SIM起動日時 などの表示)
・一時的プライベートモード(チェック機能の設定によらず、オペレーターとゲストの記載されたアバターしか入場不可をボタン選択で切換)


■パッケージ内容

次の内容がパッケージの箱に含まれます
・MH+ Parcel Security オブジェクト
・MH+Parcel_Security_Mail スクリプト
・MH+Labs HQへのランドマーク
・MH+ Parcel_Security update info ノートカード

→MH+ Parcel Securityは、そのままで使用可能な状態ですが、内容物を抜き取って別のオブジェクトで使用する事も出来ます。あくまで入れ物という形態です。

→MH+Parcel_Security_Mail スクリプトは、BANアクションを行った際に指定のE-MAILアドレスにMailにて通知を行うスクリプトです。利用する場合はメールアドレスの部分を書き換えてからMH+ Parcel Securityの本体のルートプリムに収容します。
ただし、E-Mailの送信動作は1送信あたりで約20秒の動作遅延を受けてしまうので高速な連続動作には耐えられる物ではありませんのでご留意下さい。


■利用に際して最低限必要な設定

まずは、本体オブジェクトに内包されているノートカードのうち
・List_Operator
・List_Guest
・List_Config
この3つは設定必須です

List_Operatorのノートカード

MH+ Parcel Securityの動作On/Offを操作可能なアバター名を書き記します。
このオブジェクトをグループ所有とする場合を鑑み、オブジェクトオーナーであってもList_Operatorへの記述は必須です。まずは、ご自身のアバター名を書き加えてください。なお、記述は大文字小文字を区別するレガシー名での指定なので書き間違えにご注意を。。。

List_Guestのノートカード

当セキュリティ・システムでのチェックOKとする対象のアバター名を書き記します。
なお、記述は大文字小文字区別するレガシー名での指定なので書き間違えにご注意を!

List_Configのノートカード

チェック動作設定の全てを定義しますが、とりあえずはそのままでも運用可能です。
(旧バージョン (v1.7以前)の場合は「チェック対象の高度の範囲」の初期値が1000~2000の範囲になっているので必ずチェック対象としたい高度に書き換えてください)

List_BANのノートカード

このノートではチェック条件に関わらず常にBAN扱いとするアバター名を記述します。(レガシー名での指定です)


何れのノートカードも更新することにより自動的に再読み込みします。
動作状態に関わらず、読込は動的に行って問題ありません。


「List_Config」の設定内容

■各設定項目の解説

List_Config のコメント記述である程度は理解できると思われますが
それぞれの項目について、より詳細に解説していきます。

赤色 : 設定必須の項目

設定必須以外の項目は未定義でも構いません。
(未定義とする場合はKey項目ごと消去するか行頭に//でコメント化してください)


2023-12-09 : v17対応に修正済

//対象エリアの指定
//1 = この区画にいるアバター
//2 = SIM内の全ての区画。同じ所有者の区画全てにいるアバター
//4 = SIM全域。SIM全域にいるアバター
SCOPE_TYPE = 1

//チェック間隔(秒) (10秒以上を指定)
CHECK_CYCLE = 10

//動作時に緑色に着色する面番号の指定(-1指定で色変更無し)
FACE_NUM = 3

//プライベートモード動作時に橙色に着色する面番号の指定(-1指定で色変更無し) ~ v1.7以降
FACE_NUM2 = 5

//警告メッセージ本文。 定義内容は漢字文字列でもOKです。
WARN_MSG = You have entered a restricted area. You will be ejected in 25 seconds.

//警告メッセージ出力方法
//(0:文字のみ 1:ダイアログ表示のみ 2:文字+ダイアログ表示  左記以外は警告メッセージなし)

WARN_DLG = 2

//警告メッセージを出力してからBAN_ACTIONを行うまでの時間(秒)
WARN_SEC = 25

//指定したグループと等しい場合はオペーレータと見なす
//(NULL_KEY: 機能無効、 グループUUID: 機能有効)

OPERATOR_GROUP_BY_UUID = 00000000-0000-0000-0000-000000000000

//チェック対象範囲(高度を含む最低位 単位はメートル)
//対象エリア上の南西の低位の角位置をベクター値で指定してください。<x,y,z>
//対象エリア上の全域の場合は高度の指定のみでOKです。例:<0,0,高さ>
ZONE_LOW = <0,0,0>

//チェック対象範囲(高度を含む最高位 単位はメートル)
//対象エリア上の北東の高位の角位置をベクター値で指定してください。<x,y,z>
//対象エリア上の全域の場合は高度の指定のみでOKです。例:<256,256,高さ>

ZONE_HIGH = <256,256,4096>

//GUESTリストにある場合は無条件でスルー (0: GUESTリスト無効、 1: GUESTリスト有効)
ALLOW_GUEST = 1

//同一グループの場合は無条件でスルー
//(0: 機能無効、 1: 機能有効)

//オブジェクトの所属するグループと同じという意味です
ALLOW_GROUP = 1

//指定したグループと等しい場合は無条件でスルー
//(NULL_KEY: 機能無効、 グループUUID: 機能有効)

//キーで指定したグループと同じという意味です(オブジェクトのグループとは区別されます)
ALLOW_GROUP_BY_UUID = 00000000-0000-0000-0000-000000000000

//BANリストで指定のアバターは現在高度に関係なくBAN
//(0: 高度無効、 1: 高度有効)

BAN_LIST_ZONE = 0

//BANの動作特定
//(0:なにもしない、 1:この区画からEjectする、 2:HOMEへテレポートさせる)

BAN_ACTION = 2

//BANの動作を行ったとき通知
// (0:しない、1:IMで通知する、2:llRegionSayToで通知する)
//  0, 1, 2 以外の数値(負数可)の場合はそのチャンネル番号でローカルにRegionSayする)

BAN_IM = 0

//BANの動作の通知先UUID (BAN_IM = 1または2 のとき必須)
TO_IM_UUID = 00000000-0000-0000-0000-000000000000

//BAN_ACTIONの発動ログの保管数を指定します (BAN_ACTION = 0の場合も記録されます)
MAX_BAN = 20

//BAN_ACTIONの発動ログをビジターリストと同様にアバター毎にユニークにする
// (0:しない 1:ユニークにする)

BAN_LOG_UNIQUE = 0

//ユニークビジターリストの最大保有数(多くても100まで)
MAX_VISITOR = 30

//ユニークビジターリストに記録する日時のUTCからの補正値(単位:時 = 9で日本時間)
TIME_ZONE = 9

//ユニークビジターリストに記録する日付の書式
//(0: YYYY-MM-DD 1:DD-MM-YYYY 2: MM-DD-YYYY)

DATE_FORMAT = 0

//ユニークビジターリストに言語情報を付加するか?
// (0: 言語情報なし 1:言語情報あり) ~ v1.3以降

ADD_LANGUAGE_INFO = 0

//SIMサーバー起動時間を指定したTIME_ZONEに合わせるか?
// (0:そのまま現地時間 1:TIME_ZONEの値を加える)

SERVER_TIME_TO_TZ = 1

//以下の各種条件をチェックせず、その場に居るだけで排除対象とする場合は = 1を指定
//この項目は重要です。
//= 1にセットしてしまうと、以降のチェックは一切行いません。

NO_CHECK = 0

//同一グループのチェック
// (0: チェックしない、 1: 同一グルーブでない場合は排除対象)

//オブジェクトの所属するグループと同じという意味です
SAME_GROUP = 0

//指定グループのチェック ~ v1.8以降
//(NULL_KEY: 機能無効、 グループUUID:指定グルーブでない場合は排除対象)
//キーで指定したグループと同じという意味です(オブジェクトのグループとは区別されます)
SAME_GROUP_BY_UUID = 0

//アバターの身長のチェックモード ~ v1.3以降
// (0:チェックしない、1:身長=公式計算、2:身長=V1系TPV計算(0.17加算)、3:身長=FireStorm系計算(0.195加算)、4:身長=補正値計算(1.125を乗算))

HEIGHT_CHK = 0

//アバターの身長の最低位
//(単位cm。靴含む標準的高さ。この数値未満は排除対象。=0で無制限)

HEIGHT_MIN = 0

//アバターの身長の最高位
//(単位cm。靴含む標準的高さ。この数値を越えると排除対象。=0で無制限)

HEIGHT_MAX = 0

//アバターの最低許容年齢。
//(単位day。これ未満の日数の場合は排除対象。=0で無制限)

NEWAGE = 0

//アバターの支払い情報有無チェック
//(0: チェックしない、 1: 支払い情報が無い場合は排除対象)

PAY_INFO = 0

//アバターアカウントのPREMIUMチェック ~ v1.5以降
//(0: チェックしない、 1: PREMIUMアカウントでない場合は排除対象)
PREMIUM = 0 
 v1.6で廃止

//アバターアカウントのBasicチェック ~ v1.6以降
//(0: チェックしない、 1: Basicアカウントの場合は排除対象)

IS_BASIC = 0

//アバターの体型的性別
//(0:チェックしない、1:明確な女のみ許可、2:明確な男のみ許可、3:明確な女のみ排除、4:明確な男のみ排除)

GENDER = 0

//アバターのスクリプト・タイムが指定値を超える場合は排除対象
//(=0で無制限、指定単位はms ※小数点付きOKです。)

//指定単位はms(ミリ・セコンド)なので注意してください
SCRIPT_TIME = 0.0

//アバターのスクリプト・メモリー値が指定値を超える場合は排除対象
//(=0で無制限)

//指定単位はバイト数なので注意してください
MEMORY_LIMIT = 0

//アバターのCOMPLEXITY(表示複雑さ)が指定値を超える場合は排除対象
//(=0で無制限)

COMPLEXITY = 0

//BOTチェック ~ v1.6以降
//(0: チェックしない、 1: スクリプト・エージェント(BOT)の場合は排除対象)
IS_BOT = 0

//特定の名称を含むアイテムを装着している場合は排除対象
//指定の名称を含むアイテムを対象とします、大文字小文字は分別しません
//BAN_ITEMS = abcdefg

//特定の名称を含むアイテムを装着していない場合は排除対象
//指定の名称を含むアイテムを対象とします、大文字小文字は分別しません
//REQ_ITEMS = abcdefg

//訪問者数制限(=0で制限無し。List_Operatorに記載のアバターは含まない)
VISITORS_MAX = 0

//訪問者があった場合に指定のUUIDにIMで通知する(NULL_KEYで無効)
VISITORS_NOTIFY_TO_IM_UUID = 00000000-0000-0000-0000-000000000000

//訪問者の通知を指定UUIDがログインしている場合のみに限定する
//(0:限定しない 1:オンライン中のみとする)

VISITORS_NOTIFY_LIMIT_ONLINE = 1

//訪問者の通知を指定UUID(NOTIFY_TO_IM_UUID)が同一区画内に居る場合は無効とする
// (0:チェックしない  1:同一区画内に居る場合は通知しない)

VISITORS_NOTIFY_OFF_SAME_REGION = 0





設定項目の補足

◆性別のチェック条件について

「明確な女」とは、システム的数値で女性 ( = 0.0)を意味します。
「明確な男」とは、システム的数値で男性 ( = 1.0)を意味します。
本来はビュワー上で操作可能な内容では男または女しかあり得ないのですが、シェイプ定義を外部にエクスポートし、内容を意図的に書き換えて、インポートする事でシステム的に女性~男性の間に相当する値とすることが可能です。このため、チェック条件を4種用意しています。
具体的には、「明確な女のみ許可」とした場合は
性別の数値が女性( = 0.0) しか入れず、その他の値の場合は排除されます。
(つまり真性の女性以外の全て中性~男性は排除されます)
具体的には、「明確な男のみ排除」とした場合は
性別の数値が男性( = 1.0)の場合は排除され、その他の値の場合は許可されます。
(つまり真性の男性のみ排除され、その他の全て中性~女性は許可されます)

◆年齢のチェック条件について

年齢は「日数」で判断しています。
例えば2週間であるなら = 14 と指定します。
年齢として1歳とするならば、 = 365 と指定してださい。

◆身長のチェック条件について

素のシェイプ状態ではなく、ホバー高さも加味しています。
当システムでは llGetAgentSize の返却値から 高さ(Z) + 0.17 を身長(㎝)として採用しています。
身長の算出は、公式/V1系TPV/FireStorm系/補正値乗算の4タイプからの指定が出来ます。(v1.2から)

◆BANアイテム名指定およびREQアイテム名について

指定可能なアイテム名は現時点(ver1.0)では1つだけです。
アイテム名は大文字小文字は区別しません。
なお、HUD位置に装着されたアイテムは対象外です。

◆複数のチェック条件を定義した場合の動作について

チェック条件を複数個定義しても何れかでヒットした場合、その時点で排除対象となります

◆訪問者数制限での人数の数え方について (v1.6)

訪問者数制限を行う場合『オペレーターを除いた訪問者の数』を上限として設定した制限数と比較します。その場にオペレーターとして登録されているアバターが2名居たとして、上限の設定が3名だとした場合。オペ2+訪問者3で合計5名がその場に居る状態になります。要するにオペレーター登録されているアバターは人数のカウント対象に含まれません。


■警告動作とBAN動作の組合せ設定について

排除条件を満たした場合の動作で定番な流れとしては警告メッセージ出力→それでも移動しない場合は排除動作となりますが、当ツールではそれぞれを個別に設定する事でセキュリティ・システムとは少し違った使い方も可能です。

・警告メッセージの出力方法の指定は WARN_DLG の設定値により変わります
・排除動作の指定は BAN_ACTION の設定値で変わります

警告メッセージについては、文字のみや文字+ダイアログ表示なと各種選べます。
排除動作の指定は区画上からのEject動作とGo To Homeのテレポート動作が選べます。

そして組合せによる使い勝手ですが、それぞれ
警告メッセージを出力する/なにも出力しない
排除動作を実際に行う/なにもしない
この2通りの組合せで色々な用途に使う事が出来ます。

以下に目的別に設定例をいくつかあげてみます。

★アバター身長が150cm未満の場合、警告し、排除動作(BAN)は行わない

NO_CHECK = 0
//この場合チェックサイクル = メッセージを発信する間隔となります
CHECK_CYCLE = 20
//メッセージ本文
WARN_MSG = アバターの身長が150cm未満です。子供と見なされる容姿での入場は出来ません。
HEIGHT_CHK = 4
HEIGHT_MIN = 150
//警告は文字のみ(ダイアログだと閉じるのが面倒なので)
WARN_DLG = 0
//排除対象となってもBAN動作は何もしない
BAN_ACTION = 0


★アバター性別が男性の場合、問答無用で排除動作(BAN)を行う

NO_CHECK = 0
GENDER = 4
//警告は何もしない
WARN_DLG = 3
//排除方法はGo to Home
BAN_ACTION =2


★アバターの年齢が2週間未満の場合、こっそりと記録する

NO_CHECK = 0
//アバターの最低許容年齢
NEWAGE = 14
//警告は何もしない
WARN_DLG = 3
//排除も何もしない
BAN_ACTION =0
//BANログが溢れてしまうのでアバター毎にユニークにする
BAN_LOG_UNIQUE = 1



BAN動作、および警告メッセージをともに何もしない場合は
対象範囲(SCOPE_TYPE)を区画上ではなくSIM全域としてもいいかもしれませんね。
もうお分かりでしょうがメッセージ類を出さずBAN動作もしない場合は自身の持ち土地でなくとも動作させる事が可能ですから、たとえば「へんなアイテムを装備しているアバター一覧」とか、全く別の利用方法もできてしまいます。

各チェック条件は複数設定していても「OR」の動作のみしかできません。
つまり「身長150cm未満」と「アバター性別=女性のみ」と設定しても、どちらかでヒットすれば条件を満たしてしまいます。「AND」条件として動作させることはできませんが、単に情報として取得するのであれば、MH+ Parcel Securityを設定条件分、個別に用意して、1つは「身長150cm条件」、もう一方は「アバターの性別のみ」で設定し、BAN動作無し、かつ、警告MSGなしとして稼働させ、両方のBANログに存在すれば、目的とする「AND」な条件として参照することはできるでしょう。


動作や操作について

■外見とUI

見た目の状態


チェック動作停止状態

チェック動作作動中

プライベート・モード動作中

操作ダイアログ

本体にタッチで操作メニュー表示されます。
【Go Home】指定アバターをHomeへテレポートさせる
【MODE】プライベート・モードへの切換
【Help】WEBページのURL表示
【START/STOP】動作開始と停止
【Prim_info】簡易SIMモニター表示のOn/Off
【Visitor】訪問者とBAN動作のログ表示


■排除動作を行った場合のログ出力内容について

排除動作を行った場合、対象のアバターには WARN_MSG で記した内容が通達されるだけで、どのチェック条件でヒットしたかは通知されません。またWARN_MSGの通知はWARN_DLGでの通知方法の指定に従います。
本体側の動作ログには全て記録されます。排除動作の一覧は以下の内容です。

in ban lists :BAN指定のノートカード(List_BAN)に記載がある場合
Zone : NO_CHECK = 1 で指定範囲にアバターが居た場合
Same Group : 同一グループでない
Same Group(UUID) : 同一グループでない(UUID指定の場合)
Height(L) : 身長指定(低位)が指定値未満
Height(H) : 身長指定(高位)が指定値を越えている
Script Time : スクリプト動作時間が指定値を越えている
Memory : メモリー使用量が指定値を越えている
Complexity : 表示複雑さが指定値を越えている
not Female : 明確な女性のみOKとした場合に明確な女性以外だった
not Male : 明確な男性のみOKとした場合に明確な男性以外だった
is Female : 明確な女性はNGとした場合に明確な女性だった
is Male : 明確な男性はNGとした場合に明確な男性だった
by BAN Items : 指定したアイテム名称を含む物を装着していた
by REQ Items : 指定したアイテム名称を含む物を装着していなかった
Age : 指定した年齢未満だった
no Pay Info : 支払い情報がなかった
Go HOME! : 手動でアバター指定排除を行った
is Basic Account : アカウントレベルがBasic
is BOT Agent : スクリプトエージェントのフラグがOn
Script Count : スクリプト総数が指定値を超えた
private mode : プライベートモード時にリスト外のアバターが訪問した
※プレミアムチェックでの文言『not Premium : Premiumアカウントでない』は、v1.7で廃止となりました。
※なお、訪問者数制限で排除となった場合は排除動作ログには記録されません。

■その他の注記情報

・本製品は処理対象のアバター数上限を 44 としています。プライベート・アイランドなどで上限を超える場合は正しく動作しません。

・本製品は複数個のスクリプトで連動して動作するように構成しています、極端にラグが多い状態(例えばSIMのFPSが常に1桁台など)では正常に動作しません。そのような極端な環境では1スクリプトで完結する単純なセキュリティ・システムをお勧めします。

・アバターのEjectまたはteleport to Homeを行うため、オブジェクトは土地の所有者と等しくなければ動作しません。個人所有の土地であれば、その所有者と等しい状態であり、グループ所有である土地の場合は、 オブジェクトはグループに譲渡された(グループ所有)状態が前提です。グループに譲渡とすると内包しているフルパーミッション状態のノートカード類のグループ編集権がリセットされてしまうので、グループ所有で運用するときは再度、内包するノートカード類のグループ編集権をグループのオブジェクトが操作可能なアバターで再設定してください。グループ編集ができてないと設定の変更が一切出来ない状態となってしまいます。

・アバターの排除動作をEjectとした場合で、利用する土地がSIMエッジ(東西南北の何れかのSIMの端っこ)であるとき、Ejectは失敗する可能性があります。SIMエッジで使用する場合はteleport to Homeの設定にすることをお勧めします。

・テレポートで直接的に侵入する場合の高度上限は4096mまでですが、隣接区画から飛行しながら侵入する場合は、この高度以上となることが理屈では可能なので気になる場合は上限高度を変更してください。

付記

■アップデート情報

2023-12-09 v1.8
        ・add 指定グループUUIDと異なる場合排除する機能追加(Same Group by UUID)
2023-12-08 v1.7
        ・add No Copyバージョンを別パッケージで追加
        ・add プライベートモードの追加
2023-12-06 v1.6
        ・fix アカウントレベルチェック機能の変更(Basicの場合に排除へ変更)
        ・add : BOTエージェントチェック機能追加
        ・add : スクリプト総数のチェック機能追加
        ・add : 処理可能な最大アバター数を44に制限
        ・add : 最大訪問者数のチェック機能追加
2022-04-19 v1.5
        ・add : アカウントレベル(Basic/Premium)のチェック機能追加
2020-05-07 v1.4
        ・mod : v1.3での言語情報が重複して出力される場合の修正
2020-04-17 v1.3
        ・mod : ビジターリストに言語情報を付加
        ・fix : BANリストがオーバーフローした場合のクラッシュ回避修正
2020-02-24 v1.2
        ・mod : アバターの身長のチェックモードを拡充
2019-03-07 v1.1
        ・add : 単発での手動排除機能「Go HOME!」を追加。
        ・fix : List_BANにアバター指定があり、かつ、高度範囲が有効の時にBAN指定が機能しない
2019-03-03 v1.0b
        ・mod : ビジターリストの出力時の待ち秒数調整
2019-02-22 v1.0 → v1.0a
        ・other : E-Mail送信のスクリプト入れ忘れのため追加収容。
          このため外箱の表記のみ 1.0a となっています。          

2019/02/23

Posted by まゆみ.H
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