MH+ Carousel Rezzer (PG / Adult) に自作の筐体を追加する手順


MH+ Carousel Rezzer (PG / Adult) に自作の筐体を追加する手順を示します。
PG版の場合は自作向けのサンプルを添付していませんが内蔵している既存の筐体を元にして作成が可能です。

■ノーマルバージョン(PG版)での作成
Rezzer本体から筐体を1つ取りだしてRezします。(どれでも同じです)

構成されているプリムをUnLINKします(CTRL + SHIFT + L)

この支柱部分が筐体の本体になります。
円柱なので向きが分かりにくいですが、そのまま向きで回転は変更しないように。
着座部分のインベントリーから、AVsitのスクリプト(と必要であればAVposのノートカードを)をコピー取得します。
作成する着座部分に取得したAVsitのスクリプトを入れます。このとき着座部分単体で各種座りアニメが正しく再生される事を確認して下さい。(AVsitterの設定については、ここでは割愛します。)
用意した着座部分と支柱をリンクします(CTRL + L)

なお本品で使用しているAVsitterはver 1.29を元にした改造品です。AVsitterの2.x系を利用しても問題なく動作しますがKFM向けに若干変更が必要となります。スクリプトが1つで完結する事から、1.29を改造した当AVsitスクリプトを使用する事を推奨します。

※AVsitスクリプトがFull-Permission設定になっていますが、これは販売版のAVsitterスクリプトではなくOpenライセンス(MPL/2.0/)版のAVsitterです。

LINKした筐体をRezzer本体に入れれば完了です。オブジェクトの名前がRez時の選択項目となるので重複しない名称として下さい

■アダルトバージョンでの作成
アダルトバージョンのRezzerでは自作用のサンプル筐体が付属しているので、それを利用します。

3つのサンプルが入っている箱をRezして取りだして下さい。

このうちPG版についてはRezzerに内包している各種筐体と機能的には同じです。

Sample1のADULT版の中身です。
ディルドの作動音と
ノートカードが2つ入っています。

ディルドの作動音のファィル名は固定なので音を変更する場合は同じファィル名で差し替えて下さい。

ノートカードの「RLV_On」のファイルは、この名称のファィルを置く事でスクリプトでのRLV機能が有効になります。RLV機能(キャプチャーと各種制限)が不要の場合(または自前で行う場合)は、このノートカードを削除して下さい。

ノートカードの「Touch_menu_On」のファイルは、この名称のファイルを置く事でスクリプトのタッチメニュー表示を優先することとし、タッチされた場合にスクリプト側のダイアログメニューを表示するようになります。スクリプト側のダイアログメニューを無効にして、AVSitter側のダイアログメニューを優先する場合は、このノートカードを削除して下さい。

Sample1では、ディルド部分の制御(変形とピストン運動)を内包しているスクリプトで行うようになっています。この場合プリムの名称は「_dildo_」と固定です。

Dildoのプリムの動作方向の記述と表示初期値を概要欄(DESC)に記述します。
パラメータの並びを以下に示します。各要素は "," (カンマ区切りです)
1番目の要素(動作方向を指すベクトル)
2番目の要素(表示状態)
3番目の要素(Dildoの動作スピード 1-4 def=2)
4番目の要素(Dildoの動作 On / Off def=Off)
5番目の要素(Dildoの動作 作動音音量 def=1.0)
6番目の要素(Dildoの形状 初期状態 def=0 0~2)
なお、1番目の要素のベクトルは、数値の値により移動量も変化します(<0.2,0.0,0.0>であれば、X軸方向に0.2mピストン運動します)また未定義あるいは不正な値の場合は<0.00,0.10,0.00>として扱います

Sample1の着座部分の中身です。
これ自体はPG/Adultの区別はないのですが、SampleとしてAVadjusterのスクリプトとオブジェクトが入っています。(AVsitterでお馴染みの着座位置調整用の棒と設定後の設定値出力用)
このAVadjusterスクリプトと棒は特にKFM向けに変更した物ではなく、v1.29のAVSitterのものと同じ内容です。

Sample2ではディルド部分のプリムがスカルプトではなくMESHを利用した物となっていますが、見た目が違うのと、稼働方向がZ軸になっているという見本というだけで、特に違いはありません。

Rezzerに内包している筐体でAdult版である"Wooden Horse"では構造がSample1と同じ仕組みです。すなわちディルド部分を筐体スクリプトに内蔵している機能で行っています。"Horse(Adult)"では構造がSample2と同じ仕組みですがディルド部分を筐体内蔵の機能を利用せず別のスクリプトを用いて実装しています。このため"_dildo_"の名称のプリムは含んでいません。筐体ディルド部分の機能を利用しないためメニュー表示は行うものの"Dildo"のボタンが最初のメニューには出ていないのはこのためです。参考までに"Horse(Adult)"でのディルド部分のコントロールについては、AVsitterのメニューにボタン表示のみを組込んで、別のスクリプトに飛ばすという手法で実装しています。

"_dildo_"という特別なプリム名称の他に、"_padlock_"という名称のプリムも特別な意味を持ちます。名称のとおりPADLOCK(鍵)の表示を担うプリムで、メニューからの Lock / unLock に同期して表示がOn / Off します。(アルファマスクの切換) Rezzerに内包している筐体で"Horse(Adult)"がこれを利用しているので参考にして下さい。頭の部分のLockGuard用リンクプリムの付近に付いています。

注:"_dildo_"および"_padlock_"のプリムは、それぞれ1つだけ作用します。複数個は対応しません。

もっともカンタンにAdult版の筐体を作成するには、Sampleでの着座部分のプリムをUnLINKして、各自で用意した着座部分と置き換えて再度LINKする方法です。そうすれば標準添付のスカルプト版のディルドが付いたRLV対応の筐体がスグに出来ます。

最後にPG/Adult版とも、作成した筐体をRezzerに入れる前にオブジェクトの属性を"臨時"に変更しておくとよいでしょう。スクリプトにて臨時と実体は自動でREZ後に切り換えますが、最初にREZするとき、元の状態となってしまうので実体オブジェクトであるとその分だけ瞬間的ですがプリム消費してしまいます。

自作サンプルのSample1, Sample2, Sample3 それぞれに内包しているスクリプトの "MH+MG_Rezzer_Obj" および "AVsit" について、何れも内容は同じ物です。ゆえに自作筐体ならば「MH+ Carousel Rezzer (PG)」を使ってアダルト対応(RLV対応)とすることも可能です。スクリプトの設定変更は先述のとおり同梱する特別な名称のノートカードや特別な名称のプリムの存在によって動作が変わるようになっています。設定内容をノートカードに記述する方式でもよかったのですが、それほど設定項目が多くないことと、どうしても記述ミスを誘発してしまうので、特別な名称のノートカードの有無という設定のOn/Offイメージとしてみました。

2021/05/16

Posted by まゆみ.H
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