Second Lifeの2024年(下半期)を振り返る

この記事では2024年後半(下半期)についてどのような出来事があったか順を追って表題のみ綴っていきます。詳細は個々のリンク先を見てください。他にも何か出来事があったかも知れませんが抜けてるところはご容赦を。(2024上半期はこちら

2024年下半期 (H2)の出来事

7月

●【LSL】関数:llFindNotecardTextSync の追加
Second Life Blogger Network (SLBN) の休止が公言される。ずっとWEBサイト消滅状態で放置だったのが公式に休止(Pause)と発表
Tilia のTOS変更。問題点として発効日の7/29以前から更新されていたことが露呈する

8月

まだ正式に出来ても居ないWebRTC対応の仕組みを「BigUpdate!!」として告知する。Mobile版が遅延していることを誤魔化す為のパフォーマンス?
(※2024-12時点では未だにテスト段階)
Combat 2.0 解禁。8/20に Combat 2.0 対応の鯖がリリースと告知される。最新verがAditi側で稼働しているのを確認
PBR対応のビュワーを正式にリリース後、フレームレートの低下など描画の不具合が発覚 → 迅速に問題点を改修

9月

偽のTPVバージョンアップ(FireStorm)を騙ったSCAMが横行。公式からも発信が出る程に被害があった?
Aditi(ベータグリッド)へのアカウント作成が再び自動化される。インベントリーは初回接続時にAgniからCopyされるとのこと
●【LSL】関数:llSetAgentRot の追加
Bake On Mesh (BOM)のテクスチャーサイズを最大で 2K (2048px)へと拡大する予定と発表。まずはベータグリッドで展開。サイズが異なるテクスチャーが混在する場合は大きい側に統一される。ただし瞳のテクスチャーは最大512pxまで
(※2024-12時点では未だにテスト段階)

10月

モバイル版公式クライアント(β版)をplusのアカウントにも開放。加えて全地域(G,M,A)へのアクセスも開放される。操作性も向上したとのこと
再び「ガチャ」形式での販売が許可される。ただし対象のアイテムは譲渡不可であることの条項付き
17年間勤務したAlexa Lindenさん(プロダクトマネージャ)が退職。その他の社員も合わせ10%程人員削減したとの情報あり。Linden Lab売却の噂がたつ
●【LSL】関数:llMapBeacon の追加
Philip Rosedale 氏が CTO (最高技術責任者)に就任と発表。SecondLifeへAI技術の取り込みを掲げる
●【LSL】関数:llGiveAgentInventoryList の追加。 llGiveInventoryList との違いは、・親ファルダーのPathが指定可能、・アクションの結果return値あり

11月

●【LSL】関数:llGiveAgentInventoryList → llGiveAgentInventory関数名の変更
●【LSL】関数:llGetAttachedListFiltered の追加
●米国大統領選挙の結果などから X.com の利用者の一部が Bluesky へと移住。SecondLife ユーザーでも同じく移住が見られ (体感で) Mastodon での SecondLife タグ付き投稿は激減しほぼゼロに。代わりに Bluesky での SecondLife 関連の投稿が激増した
●モバイル版公式クライアント(β版)を全てのアカウントへ開放
 → しかし11月14日時点での公式発表およびLinden社でのプレスリリースは無し
●【LSL】関数: llTransferOwnership の追加
モバイル版(β版)のアカウント制限なしを正式発表。こっそり公開から1週間後の21日に告知
Second Life Blogger Network 2.0 (SLBN 2.0) の参加募集開始
Second Life Blogger Network 2.0 (SLBN 2.0) の公式なSLBN2.0Blogフィードを公開
 → Feedの生成自体は inoreader.com のサービスを利用。Feedには以前のSLBN1.0参加のfeedが継続して登録済みとのこと

12月

SecondLife専用の画像等メディア共有プラットフォーム『Primfeed』が外部からの参照に対応。OGPタグも出力する様子で投稿をX.comやBlueskyなどに埋め込んで画像と概要を表示することが可能になった。ただし投稿のレーティングが G または M の場合のみ。外部参照はアカウントの設定変更が必要
AI キャラクターの機能を先行テスト開始。Premium-Plusメンバーのみ利用可能
 → キャラの制御自体は convai のサービスを利用。通常のアカウントをBOT用途として設定することで稼働する仕組み 
(※開始から5日目にテスト中止を宣言)




下半期の出来事で大きく変わったと思えること

私的セレクトです。

1.新コンバットシステムの開放(LLD&C2)
2.モバイル版クライアントの全ユーザーへの開放
3.Philip Rosedale 氏が CTO 就任


1.新コンバットシステムは前年から続くものですが、ようやく全開放となったのに肝心の注目すべきコンテンツが用意されず、物好きなユーザーが楽しんでいるという程度でしか見て取れないように感じます。ここは公式からのコンテンツを用意して『これがCombat 2.0だ!!』というようなリファレンスが欲しいところですね。

2.モバイル版が全面開放されたのだけれど、一切プレスリリースやキャンペーンなどのイベント展開などマーケティングを行っておらず誰の目にも止まらず現行のユーザーだけに知れ渡る。そんなところのようで、スマホ版が出来たからと言って、それが即時にユーザー増加には繋がらず、なんとも空回りな状態に感じます。何かのアクションがあって何かの結果がある、そういう流れには出来ないものかなと傍目に歯がゆく思います。

3.Philip Rosedale 氏の CTO 就任は私的にネタだと思っています。創始者が戻ってくることでの話題作りとも思えます。投資家にとって、買って→育てて→売る というルーチンで、Sansorも売ったしTiliaも売ったし、Blocksは売れなかったのかな? 残るは、いよいよ本体も(もう一度)売るのかなぁと(私は)感じています。


悪い方向には考えたくないけれど

近年に公式で年末にやっていた 『自己レビュー的な今年の纏めと来年のロードマップ』 の告知が今年は無いので今後にどうなるのか不安ではあります。まぁ来年の TRUMP 大統領就任を迎えないと企業としてはどちらに舵取りしていいか明確に出来ないというのは分からないでもないですが、どうしちゃったんでしょうかねぇ・・・。

2024/12/30

Posted by まゆみ.H
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