Premium accountのススメ

日本国内でネットゲームの課金=高額というイメージからSecondLifeのプレミアムアカウントへのアップグレードは躊躇している人も居るのではないでしょうか。先ずは料金体系だけを見てみると、期間での纏め払いに対する割引があるぐらいでベーシックアカウント(無料アカウント)とプレミアムアカウント(所謂ところの課金アカウント)の2つしか無いことが分かります。さらにはMMORPGなどでの料金体系によく見られる基本料金+各種オプションサービスでの料金というものも見あたりませんね。例えば追加倉庫の料金とか、キャラクタースロットの料金や、ゲームを簡単に進めるための各種ブースト類など、そのようなものはなくプレミアムか、ベーシックかというグレードの違いだけです。


ではプレミアム・アカウントではベーシックよりも、どのような特典があるかは、アカウントを取得した状態だとログイン後に左図のような6つの項目しか見えないことから、あまり魅力的に感じないかも知れませんが、他にも特典はあります。

特典の内容:
・毎週 L$300 の報酬*
・初回プレミアムアカウント登録者に L$1000 の登録ボーナス**
・地域がアバターで満員の際の優先エントリー
・リンデンホームまたはメインランドの土地 1 区画使用可能な 1024 平方メートルの Tier の割り当て
・拡張されたライブチャットカスタマーサポート
・プレミアム仮想ギフト
・プレミアム会員限定の特別なエリアや体験へのアクセス
・応答できなかったIMの上限の増加
・グループ会員制限の増加
・ボイスモーフィング
この中で一番特徴的なのが「毎週の内部通貨による報酬」でしょうか。
ほかのゲーム世界ではガチャのチケットが付いてくるとか、使用期限のある効果アイテムなどが貰えるとか現物支給での仕組みや通貨とは違った企業内ポイントが貰えるなどの仕掛けがあったりしますが、SecondLifeでは内部通貨そのものを報酬として配付しています。



ご存じのとおりSecondLifeでは内部通貨のリンデンドルを現実世界の通貨に為替することが可能なため実質的にプレミアム・アカウントの費用はどのくらいになるのかを数字で見てみましょう。

 まずは支払う額が纏め払いによる割引で最も安価となるものは年額でのコースですね。1年で72USドルで月額あたりだと6USドルというコストです。(1USD=110Yen換算で月額\660)これだけでも日本でサービスしている月額制MMORPGと比べて安いのではないでしょうか、大抵は\1500前後かかりますよね。

そして先の「内部通貨300L$を毎週配付」から、年次で得られる金額は
1年(365日) / 7(日) = 約 52 週 ですから
52 × 300 L$ =  15600 L$ 年間で受け取ることになります



この15600 L$ を
LindeX にて USドルに為替すると
手数料を引いた金額が

57.76 USドル になります。
(この記事の日付時点で)




つまり年間で57USドル、キャッシュバックとなるのですから
年払いのコストは、実質的には 72 (USD) - 57 (USD) = 15 (USD) なのです。
年間で15 USD ですから、1月当たりでは 1.25 USD で、日本での缶ジュース1本分程度ってこと。




ちなみに15 USDを L$ で得るには
約4100 L$分ぐらいで
だいたい15 USD になりました。

年間で4100 L$ですから
1ヶ月当たりだと 342 L$ですね。
1週だと(1年52週として) 78.8 L$ となるので

毎週にチップで100L$でも稼いでれば充分
もしくは
1ヶ月に350L$程度のアイテム売り上げがあれば、こと足りる

という皮算用になるんですよ。

チップ報酬やアイテム販売売り上げがなくても、プレミアムの無料枠で貰える1024SQM分の土地をレンタル地にしたとして 200L$/週 程度の激安設定としても問題なしで逆に黒字になりますね。


もっともこれは追加の土地を利用しない場合のプレミアム料金なので
無料枠で利用可能な1024SQMを越える場合に面積によってはお得じゃない場合もあります。
追加の土地面積に対する料金設定を見てみると、
4096SQMを越えたあたりで、お得感が出てくるというところでしょうか。
それ以下だと別のプレミアムアカウント(月額6USD)を取得して(1アカウントでの無料枠=1024SQM)を追加してグループ所有地として合算して使う方が週毎のL$報酬もあることから、土地追加よりもアカウント追加の方が金額的にはお得でしょう。しかし、この追加土地での請求は月毎ですから、ちょっと広い場所に住んでみたいなど長期的でなく一時的である場合は追加土地として利用することも検討すべきですね。


あ、でもこの表を見てレンタル土地ってボッタクリじゃん と思わないように。
儲けているのはLindenの方で、メインランドとプライベートアイランドでは価格が異なるからです。
SIM持ちになるには初期設定料金(SIM代金)を除いて
月額で 249 USD かかるんです。
同じ面積でメインランドの場合は先の表で65536SQM ( = 256m × 256mサイズ = 1SIM)の価格が月額で 175 USDですから、全く以て別の世界なんですよね~。


なお、一部のレンタル土地屋さんで「プリム単価」という単位で表現されていますが、単純な原価を上記の料金表から考えてみると

持ちSIM(プライベートアイランド Full Region)
Prims = 20000
Cost  = 249 usd /月
月あたりの1プリム原価 = 0.01245 usd
L$買い価格で2500L$=11.46USDとして、0.01245 usd = 2.716L$ 

メインランドで65536SQM
Prims = 22500
Cost  = 175 usd /月
月あたりの1プリム原価 = 0.00778 usd
L$買い価格で2500L$=11.46USDとして、0.00778 usd = 1.697L$ 

【3万primオプション付きの場合では】持ちSIM(プライベートアイランド Full Region)
Prims = 30000
Cost  = 249 + 30  usd /月
月あたりの1プリム原価 = 0.0093 usd
L$買い価格で2500L$=11.46USDとして、0.0093 usd = 2.0288L$

【2016年12月迄の以前の価格では】持ちSIM(プライベートアイランド Full Region)
Prims = 15000
Cost  = 295 usd /月
月あたりの1プリム原価 = 0.01966 usd
L$買い価格で2500L$=11.46USDとして、0.01966 usd = 4.288L$

【3万primオプション付きの場合では】持ちSIM(プライベートアイランド Full Region)
注:3万primオプションは以前には無いプランなので、もしもという仮定での比較試算です
Prims = 30000
Cost  = 295 + 30  usd /月
月あたりの1プリム原価 = 0.010833 usd
L$買い価格で2500L$=11.46USDとして、0.010833 usd = 2.363L$ 

と、まぁそんなところで、全面積ともレンタルするのでは無いですから周辺環境の整備と維持など管理費も上乗せすると、土地貸し屋さんの価格設定は色々ですね。
とりあえず、プリム単価なる造語は、元の価格となる土地の利用料金がメインランドとアイランドでは異なることと、アイランドでは3万プリムのオプションが可能なこともあり、さらにはグループ所有の場合、土地面積に対するボーナスも乗ったり、特定用途における割引制度もあるなど、それぞれの土地の特性を考慮しないと同じようには測れないので気をつけてください。

2019/03/04

Posted by まゆみ.H
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