SecondLifeの良い?ところ vol.7 - アダルトコンテンツもOK

不定期シリーズ第7弾!は、Second Lifeでは公式にアダルト・コンテンツが許容される環境であることに触れてみます。メタバース系の話題で取り上げられることもあるSecondLifeですが、他にはない一番の特徴であるアダルトコンテンツがあるのに、ほとんど表だって語られることがありません。
pics by : Sophi Quintessa - Friday Night Fever
※画像は本記事との関連はありません。

💋アダルトコンテンツもOK

ウィキペディアの解説を引用すると、「アダルトコンテンツとは、成人向けのメディア (媒体)コンテンツを指し、暴力的・性(アダルト)的要素を含んだコンテンツのことを言う。広く一般的には、Web上の性的要素を持つアダルトサイトを示す。通常、「18禁」もしくは「20禁」に指定される。 」とのこと。したがってSecondLifeの利用に関してLinden LabのTOSで「居住地域での法定成人であること」と制限が付けられています。日本では2022年4月から法定成人の年齢が18歳と改定されましたが、それ以前では20歳で成人なのでSecondLifeの日本での利用について過去の解説で見かける「18歳から」との記述は間違いです。まぁ今は日本も18歳だからどうでもいいんですけどね。そのへんは年齢の数値ではなく各国の法定成人年齢と理解をあらためましょう。ちなみに利用年齢の下限についてはTOSにて「16歳以上」と記されていますが、この場合は当然アダルトコンテンツのアクセスは不可です。余談ですが申請無しでの下限は16歳以上ですが、特例として申請許可がある場合は13歳以上からでも認められる場合があります。(保護者を明確にして、かつ、特定のSIMのみアクセス可で、常に保護者と同行が条件だったかな。→基本的にSIM持ちしか出来ません。)

正式にアダルト要素を許可しているのはどれ?

アダルト専門では3DXChatやRed Light Centerなどがありますが、これらは形式的には普通のMMOであり、自作のアバターなどユーザーリソースが持ち込みできる環境ではないので別物と考えます。リソース持ち込み可能で複数人数が接続する環境ではSecondLifeの他にはIMVUがあります。

最近のIMVUのアバターは、けっこう精細になってきているように見えますね。しかしSecondLifeと違って、アレな要素については、別途に購入しなければならず、利用に際してAP(Access Pass)と年齢認証Tokenが必要になります。
基本無料のままアダルト要素も楽しめるSecondLifeが断然お得。
(物作りやハウジングなど色々とやろうとするとコストがかかる部分が各々で異なるので微妙)
VR環境も含めてリソース持ち込み可能環境での公式な "アダルトコンテンツ" の可否は
  • ◎ Second Life
  • ◎ IMVU
  • △ Horizon Worlds (それ以前に「脚は付いていない・・・」「あんなの飾りですよ!」《by ジオン兵》 って、ちょっと無理がありますね)
  • (matureはOKでAdultはNGらしい。 参照:Gigazin) *1
  • × Sansar
  • × VRChat
  • × cluster
  • ○ ChilloutVR
  • ? VirtualCast (規約相当が見つからず不明。まぁダメでしょうね。)

みんなエロぃことやってんじゃん? という実情はあったとしても公式に認められていないことなので、そういう環境ではBANされても文句は言えませんよね。自キャラとは関係なく、あるいは自キャラの見た目をネタにしてチャットをしてるだけとの認識なのでしょう。しかしそれがアダルトな行為であると認められるような内容の場合、規約違反として処理されるかも知れません。

VRChatに限っては規約上アダルト禁止と明示されてはいるもののPublicでない環境については言及されていないことからアダルトな表現についてスルーされているようですが、13歳以上が対象のサービスなので、それは詭弁であると言わざるを得ません。またリモートワークが多くなってきた近年に"NSFW"というキーワードを見かけることがありますが、NSFWの解釈が各界で微妙に異なるので 『実際にそこでは何がNGか?』 よく確認した方がよいでしょう。(DiscordではNSFWという言葉の定義が曖昧で不適合だとして成人指定という言葉を使うように変化しました)


SL公式でもこんなのがあります (グロ注意)

コンテンツとしてはかなり古くて2014年製だったと思いますが、毎年にハロウィン時期になると公開されるホラー・ツアーなアトラクションです。近年の滑らかなMESHではなく、ポリゴンがゴリゴリな見た目ではあるものの、流血がどばーっとあったり内蔵をぶち撒けていたりと、動画で見ているだけでもかなり刺激が強いですが、これでも公式のイベントなのです。


パンチラ? パンモロ? そんな次元ではありません

何も着ないと全裸です!

MMORPGなどの場合、自キャラの衣装を全部脱いだ状態でも最低限は下着を着けているのが殆どでクライアントを不正に改造して(裸パッチ)いない限りは全裸にはならないですが、SecondLifeのアバターは衣服を着けていないと本当に全裸になってしまいます。

PSO2などのMMO環境では特定の衣装と、特定なアクションや位置などで下着が見えるのを楽しむという人達も居ますが、SecondLifeにおいては、『カメラの位置を自在に移動可能』なので、好きなだけ好きなものを見ることが出来ますよ。地面の下にすらもカメラ移動は可能です。それどころか下着のような衣装や常に下着が見えているようなデザインの衣装が山のように存在するので、パンチラ? を意識することはなく、みんな見飽きている状態ですね。
pics from PSO2のお宝画像ブログ

具や竿など中身へのこだわり

何も着ないと全裸ではあるものの、"性器" の部分は付いていないのです。女性アバターの場合は、ある程度はなんとなく、それっぽい形状になっているのですが、特に男性アバターの場合は後付けで別途に"性器のアイテム" を付けないと、アダルト表現で性行為の場合に面白くないでしょうね。もちろん、男性アバターのソレ、女性アバターのアレと色々と既存で販売されているので好みの物を選ぶだけでOKです。見た目だけでなく実装されている各種機能で比較するなど、ほんとうに色々とありますよ。機能面では遠隔で操作できるLovenseなどに対応したアイテムもあるので、ビジュアル面以外の楽しみもあります。

左の画像はPSICORP製の『鮫のペニス』アイテム。ちゃんと竿が2つあるのを再現しています、結構リアルに作られてるのかな。デフォルメしたデザインの方は、お約束って感じですが。。。人間型のアバターだけでなく、FURRYなどのアバターもたくさんあるSecondLifeでは、この鮫に限らず様々な生物の性器が作られています。ドラゴンなど想像の生物のモノとか、ちょっとファンタジーかも。翼竜は交尾はすれど、やっぱり定番の卵なんでしょうかねぇ。


自動フィルタリングに気をつけよう

ステルスレーティング

普通のMMOってアダルト要素が許容されないことは見た目だけでなく、チャットなどにも規制がかかっていることが殆どで、暴力的な表現や差別的な表現について『チャットフィルター』でNGワードに指定されているのを体験したことがあると思います。SecondLifeの場合はチャット発言に一切のフィルターは無く、そのまま全て素通りしてしまいますが、ユーザーコンテンツについて自動でフィルタリングされる部分があることに気付く場合があるでしょう。

フィルタリングがかかる対象は経験からの列挙ですが
  • マーケットプレイスの製品名と概要説明およびキーワード
  • プロフィールの概要説明欄(PICSとRealLife欄はかからない)
  • 土地の名称と概要説明欄
  • グループ名称と概要説明欄
  • イベント登録の内容
  • クラシファイドの内容
とかでしょうか。
特にマーケットプレイスでのレーティングがGoogleなどのロボット検索対象になるのが "G" のレーティングのみなので、一般向けのアイテムを販売する場合は気になるところです。まぁマーケットプレイスの場合は掲載アイテム一覧の所で設定されているレーティング区分が分かるので確認できます。 しかし、各自のプロフィールに対してレーティングの格付けが行われた結果は以前はMy.SecondLifeでの表示で確認できたのですが、いまはアカウントに対してのG, M, A 判別が非表示になったのか見た目では分からないように感じます。けれど、検索で対象のレーティングを "G" だけにすると表示されない人や施設およびグループがあるので、自動レーティングは確かに稼働しているようです。


アダルト要素をどう受け止めるか

『よくないもの』として除外

いまのところSecondLifeを名指しで禁止しているものは、 "Twitch" だけだと思いますが同じように利用者層の年齢が低い場合などで規制の対象になるかも知れませんね。ほかにもスマホのアプリストアなんかはアダルト排除ですから、どうやってSecondLifeのアプリを置くのか気になるところです。

同じブランド内でアダルトを受け入れているもの

SecondLifeのアダルト要素を許容しているという意味ではありませんが、PornHUBのサービスに代表されるようなアダルト専門というのではなく、"広く一般的に使われているのにアダルトの要素も可" というサービスもあるので、アダルト = 悪いモノ という固定的な考えで忌み嫌わず、うまく接することが出来ればいいと思います。

◆同ブランドで「アダルトもOK」なもの(ある程度ブランドが認知されているモノ)
・ブログサービスの Livedoor ブログ
・ブログサービスの FC2 ブログ
・ブログサービスの Blogger ブログ
・掲示板サービスの FC2
・掲示板サービスの したらば
・画像コミュの Flickr
・画像コミュの DeviantART (性的な物はNG)
・画像コミュの Pixiv (明確に"性行為"と表記され2次絵なら何でもありっぽい)
・グループツールの Googleグループ
・SNSの VK
・VoPアプリの Discord
などなど、普通に使っている名の知れたサービスだけど「アダルトもある」というのは身近にあります。
もっとも Tumblr のように、かつてはアダルトコンテンツで盛況だったのに全面禁止となったサービスもあります。


2022-08-07追記
*1:当Blog記事執筆時点ではNGだったが、2022-07-22にmetaでのhorizonのpolicyが変更されたらしい

2022/07/01

Posted by まゆみ.H
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