Second Lifeの2023年(上半期)を振り返る

今年2023年も前年に引き続き半年区切りで流れを見てみたいと思います。他にも何か出来事があったかも知れませんが抜けてるところはご容赦を~。

2023年上半期 (H1)の出来事

1月

MESHボディー部品のパイオニア『SLINK』が閉業。健康上の理由とのこと。同氏の別ブランド(One Bad Pixel, Cinnamon & Chai)も同じくCloseに
【LSL】関数:llLinkAdjustSoundVolume, llLinkPlaySound, llLinkSetSoundQueueing, llLinkSetSoundRadius, llLinkStopSound の追加
【LSL】関数:llHTTPRequest()でのHTTP_CUSTOM_HEADERの制限変更。8個迄(各々で253byte)→個数制限無し(合計で4096byte)に変更
●【LSL】関数:llReplaceSubString, llHMAC, llSignRSA, llVerifyRSA 関数の追加
●【LSL】関数:llGetEnv 関数に "region_rating" パラメータ追加

2月

【WEB】LANDポータルを新設。売り地だけでなくレンタル土地も検索可能になった
グループチャットに履歴機能を付加するとアナウンス
Soundファイルの最大サイズを10秒→30秒に拡大。(KBやHelpのページでは以前の10秒記述のままになっているので注意)
【WEB】ラストネームのラインナップを一新、20個の苗字が新規で採用される。(日本時間では3月1日から)

3月

●【LSL】関数:llSetTextureAnim, llSetLinkTextureAnim における Blinn-Phong マテリアル、および PBR マテリアル に対する動作の追記
【WEB】Marketplaceでの検索エンジンを更新(ElasticSearchのver2.3→8.4へ) 検索式の扱いが初期でAND条件となる。検索結果が50頁迄の制限が無くなり無制限となる
Full-Region SIMの利用月額引き下げ 229USD → 209USD
Lindexの利用手数料値上げ
L$ Buy  は 手数料 7.5% (最低:1.49USD, 最高:9.99USD) → 手数料 10.0% (最低:1.49USD, 最高:14.99USD)
L$ Sell は 手数料 3.5% → 手数料 5.0%
USD Credit は 手数料 5% (最低:3USD, 最高:500USD) → 変更無し
Premium Plus メンバー特典として L$ によるSIM利用代金支払いが可能になった。プライベートアイランドの料金のみの模様(専用のKIOSK端末から行う)
●LabGabにてモバイル版のSecondLifeアプリを2023年後半にリリースするとアナウンス。動作中の動画も公開しSL外でも話題となる
https://www.youtube.com/watch?v=S1PY7KRkdn4
https://www.youtube.com/watch?v=1tjRlVwlAXA
【WEB】公式行き先ガイドのデザイン変更。英語以外の各国語での表示に対応。公式自ら過去archiveへのリンクを付けて成長具合をアピール(2005, 2008, 2010)
●【LSL】関数:llTeleportAgent 関数が "llAttachToAvatarTemp" でのobjectからでも利用可能に変更
【LSL】XML-RPC 機能の終了を発表。4月から5月に掛けて断続的に停止した後、6月には完全にクローズするとのこと
Scripted Agent に対する入場禁止フラグがエステートマネージャー窓に追加される。(区画レベルで設定できるかは不明)

4月

●【LSL】関数:llList2ListSlice, llSortListStrided, llListFindListStrided の追加

5月

【LSL】先頃の追加関数や変更点の正式発表
32ビット対応のビュワーサポートを終了する旨のアナウンス(7/1に動作必須環境を更新とのこと)
GLTF PBR(Physically-Based Rendering) Materials による地形の描写サンプルが発表される

6月

SLメンタープログラムの再開につき募集開始。Second Life Mentor と Bellisseria Mentor の2つ
Motown Records がSecondLifeにやってくる。Capitol Music Group と STYNGR との提携により実現
●Bellisseria郡に連結する 9個のSIM構成の『WelcomeHUB』 のSIM郡が解放される(特に正式アナウンスなし?)
最大のリンクセットを64mに修正。
【LSL】llHTTPRequestにHEADメソッドを追加。llGetAgentInfoにAGENT_AUTOMATEDのフラグを追加。llCreateLinkのディレイを縮小
●【Linden Home】Ranch のテーマ解放。Premium Plusのアカウント用地で敷地面積は2048SQM
●SecondLifeTime Premium と SecondLifeTime Premium Plus の生涯アカウントプランを募集開始。先着順で限定数のみ(200名/20名)
●モバイル版のSecondLifeアプリの開発が遅れていることをアナウンス。現状の動作動画を公開
https://www.youtube.com/watch?v=6vIPR0iaCRM

●【Linden Home】Ranch のテーマ解放翌日に東側がBellisseria郡と接続、一部が海岸線付きの立地となる。区画割当ガチャ避けに画策?
●【Linden Home】Ranch のテーマ解放翌々日に西側に拡大。もしかして申込み殺到で大人気?
●【LSL】関数:llLinksetDataDeleteFound, llLinksetDataCountFound の追加
インベントリーアイテムのプレビューとシングルフォルダービューの機能追加(現時点ではProject版(テスト版)ビュワーのみ対応)


上半期の出来事で大きく変わったと思えることは3つ。(私的セレクトです)
1.Marketplaceでの検索エンジンの更新
2.Bellisseria郡に連結する 9個のSIM構成の『WelcomeHUB』の誕生
3.SecondLifeTime Premium / Premium Plus の『生涯アカウントの募集』

1.の検索エンジン更新での恩恵は、検索結果が今まで50頁分で打ち切る仕様だったので最大でも96個×50ページ=4800個しか表示対象にならず、目的とするアイテムを探し当てるには、各カテゴリーの大項目の階層での検索では全てが検索されないという状況だったのが一転して無制限に対象数が拡大されたので新たなアイテム発見に繋がります。

2.の『WelcomeHUB』については、MMORPGなどでのスタート地点の都市みたいな文字通りコミュニティー機能を狙った施設で、9SIMで構成され、WelcomeHUB、Motownレコード、サンドボックス、LindenHomesのDEMO、映画館、ショッピング、スキルゲーム、カジノ、コミュニティーセンター と一通りの施設が一箇所に揃うような仕掛けになっています。今後の運用方向に期待したいですね。

3.の生涯アカウントについては、かつて、そういうアカウントプランがあったというもはや都市伝説のようなものが内容は異なるけれど、意味合い的には同じであるものが復活とあって議論を呼びそうです。

2023/07/02

Posted by まゆみ.H
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