あなたの借地の賃貸料金は高いか安いか?

SecondLifeに慣れてくると一度は自分の土地を持ちたくなることでしょう。土地ではなくSkyBOXでの生活は空中の箱庭空間もお手軽ですが、土地を持つことでの自分だけの土地というのが魅力です。一気にプライベートアイランド(SIM)に手を出す人やメインランドの土地を買う人も居ますが、自己所有地に拘りがないとか短期の土地利用しか考えていないなどでは賃貸も選択肢となります。そこで逆に貸す側の視点でどのぐらいまでコストを下げられるのかという切り口で見てみたいと思いました。SIM丸ごとを借りるとかもありますが区画を借りることを前提として考え面積の比較で1024SQMを例にしています。

対象の土地がプライベートアイランドの場合

料金表はこちら(L$払いの場合)】

Full Region (無印)での場合

Full RegionをL$で支払うと
Full-Region は 65536SQM = L$57475 月額

このうち1024SQM区画を貸し出すとして
1024SQM = 65536/64 は 57475/64 = 898 L$ 月額

週に換算すると(少ない方の52週で計算)
898*12/52 = 207.23 L$

一部で扱われているプリム単価で示すと
1024SQM = 351prims だから
898/351 = 2.558 L$ プリム単価(月額) 

●L$払いでは毎月固定為替レートでの支払いですが、うまくレートを読んで、かつ、ある程度の高額ならばUSD払いの方が為替手数料を引かれても割安となる可能性があります。

●Full-Regionの場合で、57474L$ = 209USD → 1USD = 275L$ の固定為替レートは、ちょっとお得とは言いがたい・・・。

●実際は全ての区画を景観や仕切り用の土地を挟まずに貸し出すなんて、まずあり得ないですから公共地分の面積を引いた残りの居住区画の部分で賃貸料金を考えるでしょうから、こんなに安くはなりません。またビジネスとして捉えると顧客サポートなどの費用も加味する必要があります。


対象の土地がメインランドの場合

料金表はこちら(メインランドの料金は面積毎)】

プライベートアイランドと同じ面積となる65536SQM分のメインランドでの場合

メインランドの場合は契約面積が増えれば増えるほど値引きされるのですが、例としてプライベートアイランドと同じ面積をメインランドで所有し、そのなかから1024SQM分を貸し出す場合は
65536SQM = 166.00usd これをFullRegionと同じL$レートで計算すると
209usd = 57,475L$ だから 1usd = 275L$ なので
166usd = 166*275 = 45650L$ ということになる

そこから1024SQM区画を貸し出すとして
1024SQM = 65536/64 は 45650/64 = 713.28 L$ 月額となる

週に換算すると(少ない方の52週で計算)
713.28*12/52 = 164.6

一部で扱われているプリム単価で示すと
1024SQM = 351prims だから
713.28/351 = 2.03 L$ プリム単価(月額)

●Full-Regionと同じ所有面積の 65536SQM であっても、はるかにメインランドの方が安くなる。

●さらに土地をグループ所有とすることでのグループボーナスもあるので、実際のコストはもっと下がります。

●実際は全ての区画を景観や仕切り用の土地を挟まずに貸し出すなんて、まずあり得ないですから公共地分の面積を引いた残りの居住区画の部分で賃貸料金を考えるでしょうから、こんなに安くはなりません。またビジネスとして捉えると顧客サポートなどの費用も加味する必要があります。

●ただしメインランドの土地を持つということは前提として『Plusアカウント以上の料金プラン』である必要があります。別途にPlusやプレミアムの料金が必要です。借り主には関係ないですが、設定する料金にそれらのアカウントの利用料金も含んで考えなければなりません。


単純に1024SQM分を追加の土地として契約して、その分を貸し出した場合


1024SQM = 7.00usd = これをFullRegionと同じL$レートで計算すると
209usd = 57,475L$ だから 1usd = 275L$ なので
7usd = 1925L$ 月額となる

週に換算すると(少ない方の52週で計算)
1925*12/52 = 444.23

一部で扱われているプリム単価で示すと
1024SQM = 351prims だから
1925/351 = 5.48 L$ プリム単価(月額)

●小規模の土地レンタルで料金の下限が450L$/週あたりであるのは、このように1区画分だけを追加して貸し出した場合の最低限の金額から来ているのではないかと推測します。

●さらに土地をグループ所有とすることでのグループボーナスもあるので、実際のコストはもっと下がることと、1024SQMの区画だけを賃貸向けに追加して運用するなどはありえないですが、最悪ではこれだけかかるという目安にはなります。

●ただしメインランドの土地を持つということは前提として『Plusアカウント以上の料金プラン』である必要があります。別途にPlusやプレミアムの料金が必要です。借り主には関係ないですが、設定する料金にそれらのアカウントの利用料金も含んで考えなければなりません。

プレミアムアカウントの無料枠で得られる1024SQM分を貸し出した場合


無料枠での1024SQM = 0.00usd ですが、プレミアムアカウントは年額で99.0usdかかります
これをFullRegionと同じL$レートで計算すると
209usd = 57,475L$ だから 1usd = 275L$ なので
99usd = 27225 L$ 年額となる
ここから週毎のL$配当 300 L$ を減算すると
27225 - (300 * 52) = 11625 L$ 年額で
月額では
11625 / 12 = 968.75 L$ である

週に換算すると(少ない方の52週で計算)
11625/52 = 223.55

一部で扱われているプリム単価で示すと
1024SQM = 351prims だから
968.75/351 = 2.76 L$ プリム単価(月額)

●プレミアムアカウントの無料枠1024SQM分を土地の利用代金に充ててその面積分を丸々賃貸に回した場合は、少なくとも223.55L$/週以上の賃貸収入があれば維持できるという算段です。

●前項の "追加で1024SQM" の場合とは2倍近くコスト差があって、同じような賃貸料金設定だと丸儲けですね(ただし、常に借り手が居ればですが・・・)

●この例だけ設定する料金にプレミアムアカウントの利用料金も含んで計算しています。

為替レートも気にしよう

この記事ではプライベートアイランドのL$での支払い時におけるUSDとL$での固定為替レートを用いて金額比較を行いましたが、近年では円安でUSDで直接に支払う場合に悩ましい為替レートで頭の痛いことでしょう。USDとL$での為替でも常に変動していますので、この記事で指標にしたプライベートアイランド(Full-Region)の月額 = 209 USD = 57475 L$ すなわち 1USD = 275 L$ という為替レートは、現実的ではありません。

実際にこの記事執筆時点でのレートで示すと
マーケット売り(即時の場合)では、1USD = 255.96 L$
指し値だと 売りで 1USD = 246.00L$より
指し値だと 買いで 1USD = 256.00L$より
そうなんですよ、1USD = 275L$に届くことは無いのです。
けれど、まぁマーケット売り(即売)の画像で分かるように、実際の取引になると手数料でピンハネされるので画像の例だと7USD分を得ようとすると手数料分も加味して1USD = 269.85 L$というレートになってしまうので取引の数量次第なところもあります。
この記事では、1USD = 275L$を元に比較して、この料金ですから、為替レートを選べばもっと安いコストとなり得るので、土地レンタル屋さんが多い理由もよく分かりますね。


おまけの追記

メインランドの場合は所有地を賃貸にする/しない に関わらず無料枠での土地面積+追加ということになりますが、面積の倍々で段階的に変わるので気をつけてください。
例えば4096SQMの土地を所有しようとしたとき、無料枠で1024SQM分あるので
4096-1024 = 3072SQM分を追加としたいところですが、そのような契約区分は無いので
2048SQMの契約区分では面積不足となることから次の段階の4096SQMの料金が請求され、まるまる1024SQM分が浮いてしまいます。
最初からそのようになる事を計算して4096+1024=5120SQM分の土地を所有とするか、2048+1024=3072SQMまでに抑えるかよく考えてください。
破棄土地が多いので格安で土地が買えますが、ポンポンと買っていると、いつしか契約区分が次の段階に進んでしまうかも・・・。面積は倍々で推移して、金額も多少は安くなりますが倍々でコストが上がります。

2024/05/10

Posted by まゆみ.H
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