ちまたでの "普通" は、Windows 11 ですか。そしてやたらとマルチコアな CPU を積んだ PC とか年々で変化はありますが所詮はクロック同期なフォン・ノイマン型・・・とか邪推な話は棚に置くとして、まだまだ使える PC をお持ちの方は居るでしょう。そんな、もはや見向きもされない PC ハードウェアでも Second Life に接続することは出来ます。しかしながら、最低限必須である という項目はあるので、その部分を明確にしたいと思いました。(Windows版のみの内容です)
とりあえず古いビュワーを使うには、起動オプションを設定すること
どのビュワーでも Update確認 の機能が付いているので、先ずはそれを OFF にすることが必要です。特に公式のビュワーでは自動でアップデートが行われるので古いビュワーを使い続けることは、そのままだと出来ません。アップデートをOFFにしないと自動で更新されて再起動で起動エラーを見ることになります。インストール/アップデート出来るのに起動できないのは理不尽ですね~。なお 一部の TPV ではアップデートをしないと Second Life に接続させない仕組みを付けているものもあります。古いビュワーをインストールしたら初めて起動する前にビュワーの起動ショートカットで、起動時のパラメーターに --skipupdatecheck を付加して Update チェックをしないように変更します
最低限必要な PC 環境 (Windows)
近年の (現在でも Second Life に接続可能な) ビュワーは、最低限でも SSE2 がCPUに必須となるので、理屈では Intel CPU で "Pentium 4" 以降のものであれば可能だと言えます。更にグラフィック周りでの要件として Open GL 2.0 が最低限で必要となります。最低限必要な OS 環境 (Windows)
公式での「動作必須環境」での定義では 2025年現在、Windows 10 が必要要件ですが、メーカーからサポートされている OS の最低要件というだけなので実際の Second Life での動作においてはその限りではありません。しかしながら公式ビュワーも含め、TPV においても動作必須 OS の最低要件として Windows 10 環境を提示しているものが多いです。これは元ソースとなる公式ビュワーが Windows 10 以降向けで作成されているため、それ以外の OS 向けとするにはビルドオプションなどを意図的に変更しないとダメだからと考えられます。この辺りの対応 OS については、ビュワーに内蔵する WEBブラウザーの動作対応 OS と密接に関係があり、WEBブラウザー側で対応していない OS は、Second Life ビュワーでも対応できないという感じです。
けれども、そのように公式側で動作環境の最低要件が変更となった (Windows 10指定となった) ものよりも以前のビュワーであれば過去の OS でも使うことが出来、また、SecondLife の接続も問題なく行えます(今のところは)。かつて Second Life は、Windows 2000 でも動作するという要件でしたが、グラフィック周りの最低要件が Open GL 2.0 必須となってからは、Open GL 1.5 までしか対応しない Windows 2000 は動作不可です。
それらのビュワーの動作要件から、必要最低限の OS 環境は、公式ビュワーを使う場合は、Windows Vista が最低限必要です。公式以外のビュワーである場合は (一応は) Windows XP (32bit) でも接続は可能です。
最低限必要な Second Life Viewer (Windows)
古いビュワーであっても Updatecheck を外せば起動はするのですが、肝心の Second Life に接続できなければ意味がありません。Animesh, EEP, PBR のようにクライアント側で無視しても (対応していなくても) 動作するというものでなく、接続と動作においてクリティカルな部分で問題が発生して接続できないという項目を挙げてみます。2FA (二要素認証)
これは古いビュワーだと 2FA (二要素認証) に対応していないものが当然ありますが、アカウントの設定が 2FA 有効となっているときに非対応のビュワーだと問題になるということです。2FAの設定をしたのに、うっかり非対応ビュワーで接続するとかあるかも。アセットの型追加への対応
従来のインベントリーアイテム種別に加えて、EEPの環境設定など様々な種別が年々追加となっています。それらを認識しないアイテムとしてエラー処理を起動するビュワーだと、その時点で停止してしまいます。TLS 1.2 対応
(日付的には 2021-10-10 以降のビュワーであること。それ以前でも対応していればOK)この変更以降はログイン時など TLS 1.2 対応が必須となった。TLS 1.2 に対応していないビュワーではログインできません。
ログイン鯖の amazon AWS 移行対応
(日付的には 2020-11-25 以降のビュワーであること)この変更以前は IP アドレスを固定値でアクセスするという設定となっていました。サーバー環境の移行によりIP固定値からドメイン名での参照となり、当然 対応する IP アドレスも変更となることから、この変更に対応していないビュワーではログインすらできません。
Httpによるアセット接続対応 (AIS v3)
(日付的には 2019-07-02 以降のビュワーであること)これに対応していないとインベントリーのアイテム目録が取得できずアバターなどが描画されません。
古いPC (GTXですらないGPU) + Windows 7 + 6系の公式ビュワーで接続
VNC経由での表示ですが接続しているのは実機の Windows 7 (x64) PC です。
Second Life を楽しめるというレベルではないですが、接続できるということの実証。
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