先の4月からラストネームの復活!ということでプレミアム料金+手数料を支払えば以前のSecondLifeにあったような好みのラストネーム(姓)に変更できるようになり、けっけう色々な人が名前の変更を実行しているようです。見知った人に実際に名前変更をした人が居たので、どのようなプロセスになるか理解することが出来ました。
簡単に触れておくと、名前の変更自体は即時なのですが、関連する部分は段階的に変更が反映されていく様子で、変更直後だと作成した生産物などに表示される名前は以前のままで、ユーザー名の検索では両方ともアクセスが出来たり、出来なかったりとキャッシュに乗るような部分は、ある程度の期間混在していました。まぁ長くても「次のSIMのリスタートまで」って感じで、その後は古い名前で検索すると該当ユーザー無しの扱いになります。
表示名ではなくアカウントの名前そのものが変わってしまうので、もはや以前の名前のユーザーは居なかったように見えてしまいます。しかし変わるのはユーザー名だけであって、ユーザー名に紐付けされたUUIDは変わりません。このため、以前の名前を知っていれば、以前の名前を元にして「名前での検索」では該当無しとなりますが「名前からUUIDを取得して検索」とすることで新しくなった名前を知ることが出来ます。
どうやって名前からUUIDを調べるのか?
名前で普通に検索して表示されるプロファイルがあるなら標準以外のビュワーではアバターのUUIDも情報として表示しているのが殆どなので、そこからUUIDを知ることは出来ますが、普通に検索してもヒットしないアバターのUUIDを知りたい訳ですからスクリプト(LSL)の関数であるllRequestUserKeyを使って調べることになります。まぁ、手っ取り早くは、以前に作成したName2Keyの単発物があるので、それを使ってみてください。
そして、これを更に改造して、入力されたラストネームが氏名変更対象の候補と合致するか?チェックを入れて、候補と等しいラストネームだったら、「この人は名前変更しているよー」と、注意を促すようにしようかと考えたのですが、名前が分かってるなら目で見るか、テキストの単純検索で充分だよねーってことで、そんな機能は無くてもいいじゃんって自己完結。だって単純に2010年以降の生まれなのにラストネーム持ち=氏名変更したってことになるのでスグ分かりますからね。もっともそれ以前生まれでラストネーム持ちでも氏名変更する人も居ますけど・・・。
ただ、 氏名変更対象の候補となっているラストネームだけ、どこかに記録しておく必要はあるかなと思い、とりあえずテキストデータとして外部保管だけしておきました。 → for change name 2020-04-13
変更対象の名前って名前の変更直前でしか見られないですからねぇ。当初の名前候補は公式記事の中に(何故だか画像で)表示されているので知ることは出来ますが、今後の追加分は発表されるのか分からないですから。
ま、そんなところで、 アバター名が氏名変更対象の候補のラストネームであるなら名前を変更しているというのが分かりますが、じゃあ以前の名前は何だったのか?それを知る方法はあるのか少し考えてみました。
●llRequestAgentDataは最新の情報しか返却しない
UUIDを使ってLSLでアバターの名前を得る手段としてllRequestAgentDataの関数がありますが、常に最新のアバター名しか返却されないので、以前の名前は得られない
●外部のName2Keyデータベースでは逆引きが無い
W-HatやKDCなど有志が提供している外部のName2Keyサービスでは、名前→UUIDという引き方は出来るけれどUUID→名前という機能は提供されていないので、以前の名前は得られない。そもそも初期に手入力で登録する必要があるデータベースなので、新しいアバターだと全く情報無し
●旧WIKIのページにはUUIDが無い
古い版のWIKIはユーザー名がキーになっているので、名前を変更してもこちらは反映されないと思われます。しかし対応するUUIDが格納されているようには見えず、そもそもWIKIの利用登録をしていないと存在しない。 (例としてRand Lindenのページ)
●もしかしたらInternet Archiveにある?
アカウントのダッシュボードでなくWEB上のhttp://world.secondlife.com/resident/アバターのUUID でアクセスできるページは
非HTTPSで未ログイン状態でも呼び出し可能なので、意図的に誰かが保管したならば記録されているかも知れませんが、まずあり得ないかと。試す価値はありそうですがw
●おもむろにGoogleやBingなど外部ロボット検索にUUIDを投げてみる
対象のアバターが何かのSL内ゲームなどUUIDを利用するシステムを使っていたら、もしかしたらヒットして以前のアバター名がえられるかも知れない。万能ではないし可能性レベルかと・・・
などといくつか考えてみたものの、外部から以前の名前を知る方法は無いっぽい。
けれども1つだけ正確に分かる方法がありました。
それはSecondLifeのメイングリッドの写しであるベータグリッドから名前を調べる方法です。
ただし、以下の条件を満たす場合のみかな(未確認なところがあるので)
その条件は、
・対象のアバターが、過去にベータグリッドに1度はログインしていること
・対象のアバターが、名前変更後にベータグリッドにログインしていないこと
ベータグリッド側にログインする為には、ベータグリッド側にアカウントを作る(COPY)ことになるので、ベータグリッド側に一度もログインしていない=アカウントそのものが無い状態になります。そして(未確認ですが)名前変更後にベータグリッドにログインするということは、新しいユーザー名でログインする訳ですから、同じUUIDは存在できなくなるので上書き更新される(と思われます)。
わりと古いユーザーさんだとベータグリッドにログインした事がある場合が多いでしょうね。
とにかく名前変更を行ってもベータグリッドには反映されない(そのまま何もしないと)ってことを確認しています。 つまりベータグリッド側にアバターのデータがあればUUIDから以前の名前を知ることが出来ます。どうやってUUIDから名前を引くかは先のName2Keyの単発物が使えます。これ、名称からは名前→UUIDって機能だけに見えますがUUIDでの入力も可能です。そのあたりはLSLのコード部分もFull Permissionなので見てもらえればスグ分かるので内容の解説は割愛します。そのままベータグリッドでCopy and Pasteで使えますからね~。
種明かしをすると別にスクリプト経由でなくても、/app/のAPIを呼び出しているだけなので手打ち入力でも確認は可能です。
逆に言うと、
過去に一度でもベータグリッドにログインしたことがあって、
アバター名を変更したんだけど以前の名前は知られたくないという人は、
ベータグリッド側に再度ログインすることをお勧めします。
(ちゃんとベータグリッド側も新しい名前に更新されたら、こっそり教えてくださいw)
最強の名前変更は
なんたら_Resident → ほげほげ_Resident って具合でResident姓からResident姓で名前だけ変更ってパターンですね。同様に以前の既存の姓を使って、名前だけ変更のパターンもかな。この場合だと名前を変えたことが姓からは分からないですから・・・ lol
余談ですが名前変更後の名前で見えたり変更前の名前で見えたりする原因の1つに名前のキャッシュファイルの存在があります。これはビュワー側にあるファイルでローカルなのですが、これがグリッド跨りでも同一ファイルを使用するビュワーやファイル名がグリッド毎で異なるビュワーなど仕様も違いがあったりして、全てこうなるとは言い切れない部分でもあります。
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